前回、こちらの記事で私がおすすめするモデナのおいしいトラットリアをご紹介したのですが、
こんにちは、サトコです。ボローニャ・モデナ情報がマルっとわかる情報ガイドブログ「ボローニャモデナウェブ」へようこそ♪ 前回、モデナ滞在のおすすめポイントを「北イタリアの小都市モデナに滞在しよう!モデナをお勧めする5つの理由」で紹[…]
その中で
「メニューがない(口頭で言われる場合あり)場合は、食べたいメニューを紙に書いてお店で見せるのがおすすめ」
ということを書きました。
小さな地元の人がよく来るトラットリアでは、メニューがない(日本では考えられませんよね・・・汗)ところも時々あります。
そんな時は、食べたい物を紙に書いたものを見せると注文がスムーズにいきます。
その他、メニューがあっても手書きで読めなかったり、筆記体で書いてあってよく分からなかったりするお店も時々あります。
そんな時にも食べたい物を書いた紙を持っていくと焦らず注文できますよ♪
そこで、今日は

というあなたのために、モデナの郷土料理でぜひ食べてもらいたいメニューベスト6をランキング形式でご紹介します。
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6位:Tagliatelle al Regù(タリアテッレ・アル・ラグー)


ズバリ!ミートソースのことです。※Bolognese(ボロニェーゼ)とも言います。
日本ではミートソースにはスパゲッティと合わせると思いますが、モデナやボローニャの人曰く、
「ラグー(ボロニェーゼ)にスパゲッティを合わせるのは邪道!やっぱりタリアテッレじゃなきゃ」
だそうです。
ちなみに、タリアテッレとは平べったいきし麺のようなパスタ(写真参照)。
モデナやボローニャでは、ミートソースには必ずタリアテッレを合わせます。
モデナ/ボローニャでは、各家庭でそれぞれレシピがありマンマの味があります。
モデナ/ボローニャ版肉じゃが、と言えば分かりやすいかな?
日本のミートソースとは違い、お肉が主役のこのソース。
「トマト風味のお肉」がタリアテッレに絡まっている・・・という感じです。
本場のラグー(ボロニェーゼソース)、ぜひ食べてみてくださいね!
実際に家で作るとこんな感じ。長男が実際に作ってみました!↓
5位:Tortelloni(トルテッローニ)
中にリコッタチーズなどが入った詰め物パスタ。
イタリア語で詰め物パスタのことを「トルテッリ(Tortelli)」と言うのですが、
大きなトルテッリ(Tortelli)⇒トルテッローニ(Tortelloni)
※イタリア語では「oni」が最後に付くと「大きな」を意味します。
つまり、「大きな詰め物パスタ」という意味。
中にはリコッタチーズが入っているのが昔からのトルテッローニですが、カボチャを入れる場合もあります。
モデナの辺りでは「セージとバターのソース」で食べるのが一般的ですが、お店によってはラグー(ミートソース)を選べる場合もあります。
(その他、バルサミコ酢をかけるところもあります)
中にリコッターチーズが入っているため重く、私はあまり得意ではありません。
(モデナに引っ越してきたばかりの頃はおいしいおいしいと食べていたのですが、最近飽きてきてしまいました・・・涙)
レストランやトラットリアで食べる場合は1皿を2~3人で分けるのがおすすめです♪
4位:Tigelle(ティジェッレ)


ティジェッレはお焼きのような平べったいパンのようなもの。
昔はパンを変えない貧しい人たちが食べていたもので、現在はモデナ地方の郷土料理になっています。
レストランやトラットリアでは、1位の「ニョッコ・フリット」と一緒にセコンドに出てくることがあります。
(メニューには「Gnocco e Tigelle(ニョッコ・エ・ティジェッレ)」と書いてあることが多いです)
横に半分にナイフで切りハムやチーズを挟んで食べたり、ペースト・モデネーゼ(モデナ風ペースト/ラード、ニンニク、ローズマリーを混ぜたもの。写真の右側に写っています)とパルミジャーノを削ったものを挟んで食べたりします。
もちろん、パン代わりにパスタや肉料理のソースを付けて食べることも。
ボローニャ/モデナ郊外でよくあるメニュー⬇️😋✨
🔸ティジェッレ(平べったいパンのようなもの)
🔸ニョッコ・フリット(薄く伸ばした生地を高温の油で揚げたもの)
🔸生ハムやサラミ、チーズの盛り合わせ
🔸キノコや野菜のオイル漬け
🔸ペースト・モデネーゼ(ラード・ニンニク・ローズマリーのペースト) pic.twitter.com/Kab3SS48R5— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) August 8, 2021
このティジェッレとよく一緒に出てくる、こちらの「ペースト・モデネーゼ(モデナ風ペースト)」。
ラード・ニンニク・ローズマリーを混ぜたもので、熱々のティジェッレに塗るとラードが溶けてめちゃくちゃおいしいのです♪
ティジェッレを一緒に出てきたら、ぜひ食べてみて!
昨日のランチでも出てきたこのペースト。「Pesto Modenese(ペースト・モデネーゼ│モデナ風ペースト)」と言い、ラード・ニンニク・ローズマリーを混ぜたもの。熱々のティジェッレ(平べったいパンに似たもの)やパンに塗って食べます。ペーストの上に削ったパルミジャーノをのせて食べても美味しい!😋✨ pic.twitter.com/CLux4s3X7G
— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) August 8, 2021
3位:Tortellini al brodo(トルテッリーニ・アル・ブロード)


5位の「トルテッローニ」が大きなトルテッリ(詰め物パスタ)なのに対して、こちらは
小さなトルテッリ(Tortelli)⇒Tortellini(トルテッリーニ)
★最後に「ini」が付くと「小さな~」となります。
となります。
トルテッリーニは生クリームのソースやラグー(ミートソース)で食べることもありますが、私のおすすめはやっぱり「Brodo(ブロード)」!
ブロードとは、肉と野菜でだしを取ったスープ。
ブロードの中にトルテッリーニを入れて食べる「Tortellini al brodo(トルテッリーニ・アル・ブロード)」は、秋冬の定番料理。
我が家でも秋~冬にかけてはよく作ります。
秋冬の時期にモデナに来たらぜひ食べてみてくださいね!
体が温まってほっこりする1品です♪
秋冬メニューの定番「トルテッリーニ(tortellini)」。中にひき肉やハムなどを混ぜたものを包んだ、小さな詰物パスタです。野菜と肉で出汁をとったスープ「ブロード(brodo)」に入れていただきまーす!😋✨ pic.twitter.com/ClqH8NxNG9
— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) November 18, 2021
2位:Borlenghi(ボルレンギ)

私がモデナに引っ越してきて食べたモデナ料理の中で「おいしい!」とはまり、今でも大好きなボルレンギ。
薄いパリパリの生地の中にモデナ風ペースト (ラード、にんにく、ローズマリーを混ぜたペースト。パンチェッタが入っている場合も) とパルミジャーノの削ったものを入れて4つに折り畳んだもの。
ビールやランブルスコ(微発泡の赤ワイン)と、とってもよく合います。
私のような飲兵衛にはたまらない一品!
もともとモデナ地方の山の中で食べられていたもので、私が住む小さな町もボルレンギの町として認定されています。
毎年「ボルレンギ祭り」も開かれ、町中でボルレンギを楽しみます♪
モデナの街中では食べられるレストランは見たことがありません。
郊外に行くと食べられるところもありますが、「毎週〇曜日はボルレンギデー!」と書いた看板があるなど毎日はやっていないところがほとんどです。
郊外のレストランで「Borlenghi」の文字を見たら、ぜひ食べてみてくださいね!
モデナの山の方に行くと見かける「ボルレルギ/Borlenghi(複数形、1つだとボルレンゴ/Borlengo)」という郷土料理。小麦粉、塩、水で作った生地をクレープの様に薄く焼き、中にモデナ風ペースト(ラード、🧄、ローズマリーを混ぜた物)を塗ったもの。
パリパリでおいしい!モデナに来たら是非〜😋✨ pic.twitter.com/vBfqHfhwsS— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) April 6, 2021
おはようございます😊
昨日の夕食は家の近くのレストランにピザを食べに行ったのですが、珍しくボルレンギ(Borlenghi)があったので思わず食べてしまい炭水化物祭りに…😣💦
今日は野菜たっぷりメニューでいきます。
良い1日を〜!☀️(昨日食べたボルレンギ↓
薄いけどなかなかのサイズ…😅) pic.twitter.com/ljQmkmeLoJ— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) June 12, 2021
1位:Gnocco Fritto(ニョッコ・フリット)

2位の「ボルレンギ」と同様、モデナに引っ越してきて食べたモデナ料理の中ではまり、今でも大好きなニョッコ・フリット。
ニョッコとは生地のこと、フリットは揚げ物という意味。
ピザ生地に似た生地を薄くのばし、高温(煙がでるくらい熱します)の油で揚げたもの。
油に入れると10秒ほどでプクッ~っと膨らんでくるので、ひっくり返して反対側もきつね色になるまで揚げたらできあがり。
熱々をほうばっていただきます。ハフハフ。
モデナの辺りでは生ハムのスライスを上に乗せて食べることが多いニョッコ・フリット。
生ハムが乗ったままフォークでぺちゃんこにつぶし、半分に折って手で食べます。
これもランブルスコと、とってもよく合いますよ♪
ニョッコ・フリットも旧市街のレストランよりも郊外のレストランでよく見るメニュー。
メニューに「Gnocco Fritto」という文字を見つけたら、ぜひ食べてみてくださいね!
ニョッコ・フリット豆知識
堂々第1位のニョッコ・フリットですが、モデナ地方以外でも食べられます。・・・が!
ボローニャ地方ではもう少し小さなサイズで「Crescentina(クレシェンティーナ)」、
パルマ地方ではモデナの1/4ぐらいの小さなサイズで「Torta Fritta(トルタ・フリッタ)」
と大きさと名前が変わります。
ボローニャやパルマに行ったら、メニューでそれぞれの名前を探してくださいね!
モデナ旧市街でニョッコ・フリットが食べられるトラットリア
ニョッコ・フリットはモデナ旧市街のレストランよりも郊外のレストランでよく見るメニューなのですが、モデナ旧市街にもおいしいニョッコ・フリットを食べられるトラットリアがあります。
それが、「モデナの郷土料理がおいしい、現地通訳がおすすめするトラットリア3選」でも紹介したこちらのトラットリア。
Trattoria Il Fantino(トラットリア・イル・ファンティーノ)
所在地:Via Donzi, 7, 41121 Modena MO
URL:https://www.trattoriailfantino.it/
モデナ旧市街でおいしいニョッコ・フリットと食べるなら。
生ハムのスライスが乗ったニョッコ・フリットが4つで1人前です。
一つ一つが大きく1人で1人前を頼むとそれだけでお腹がいっぱいに
なってしまうので、2~3人でシェアするのがおすすめ♪