日本にはないのにイタリアにはある、ややこしいシステムがサマータイム。
イタリアを始めとするヨーロッパ各国以外にも、アメリカ(一部の州のみ)やカナダ、オーストラリアやニュージーランドなど世界中の約70か国で実施されています。
日本人には馴染みがないシステムですが、海外に旅行に行くとサマータイムへの変更時間に旅程が偶然重なってしまうことも。
知っておくと便利なことを分かりやすくまとめましたので、特に3月&10月末にイタリアに旅行に来る予定がある人はぜひ旅行前にご覧くださいね!
サマータイムって何?
サマータイムとは、日照時間が長くなる夏の間時計を1時間早めて日照時間を有効に活用しようというシステム。
日本には導入されていないので、日本人にはあまりなじみがないシステムですよね。
(私も毎年、時計の針を手動で動かすのが面倒です・・・)
サマータイムのイメージはこんな感じです↓
サマータイムになる時には時計の針が1時間進み、
サマータイムが終わると時計の針が1時間戻ります。
サマータイムの時期は?
イタリアでは、サマータイムが始まるのは3月の最終日曜日、終わるのは10月の最終土曜日です。
3月、10月の最終週末にイタリアに来る予定のある人は、サマータイムの開始または終了の期間となりますのでご注意ください!
2019年以降のサマータイム開始日と終了日をまとめました。
サマータイム開始日 | サマータイム終了日 | |
2019年 | 3月31日(日) | 10月26日(土) |
2020年 | 3月29日(日) | 10月24日(土) |
2021年 | 3月28日(日) | 10月30日(土) |
2022年 | 3月27日(日) | 10月29日(土) |
2023年 | 3月26日(日) | 10月28日(土) |
2024年 | 3月31日(日) | 10月26日(土) |
2025年 | 3月30日(日) | 10月25日(土) |
2026年 | 3月29日(日) | 10月24日(土) |
今年2019年は今週末にサマータイムに変わります。
どんなふうに時間が変わるの?
毎年3月最終土日に始まり、10月最終土日に終わるサマータイム。
「時間が変わるってどうなってるの?」と不思議な人も多いのでは?
サマータイムが始まる時
サマータイムが始まる3月最終の土曜日の夜中に時計が1時間進みます。
正確には、夜中の2時(日曜日の午前2時)になった瞬間に自動的に3時になります。
電波時計やスマホの時計は自動的にサマータイムに変更されますが、それ以外の腕時計・壁掛け時計・車の時計などは自分で時間を1時間進める必要があります。
時間が1時間進むので、サマータイムに変わる3月最終日曜日の睡眠時間は1時間短くなります。
サマータイムが始まる日曜日の朝は、睡眠時間が短くなるので損した気分に・・・(涙)。
サマータイムが終わる時
サマータイムが終わる10月最終の土曜日の夜中に時計が1時間戻ります。
正確には、夜中の3時(日曜日の午前3時)になった瞬間に自動的に2時になります。
電波時計やスマホの時計は自動的にサマータイムに変更されますが、それ以外の腕時計・壁掛け時計・車の時計などは自分で時間を1時間戻す必要があります。
時間が1時間戻るので、サマータイムが終わる10月最終日曜日の睡眠時間は1時間長くなります。
サマータイムが終わる時、日曜日の朝はいつもより1時間長く寝られるので幸せ~♪
日本との時差はどうなるの?
通常、イタリアと日本には8時間の時差があるのですが、サマータイム時はイタリアの時間が1時間進む(日本の時間に1時間近づく)ので時差は7時間になります。
サマータイム時(3月最終日曜日~10月最終土曜日): 7時間
通常時(10月最終日曜日~3月最終土曜日): 8時間
時間が変わる時に注意することは?
時間が変わる時、電波時計やスマホで時間を確認している場合は時間が自動的に修正されるので問題ないのですが(目覚ましをスマホでかけておくと間違えなくていいですよ!)、
腕時計や壁掛け時計などは自分で時間を修正する必要があります。
朝起きて修正してもいいのですが、私がいつもしているのは
「土曜日の夜寝る前に時間を修正しておく」
こと。
例えば、サマータイムになる3月最終土曜日の夜は、
寝る前に腕時計や部屋の壁掛け時計の針を1時間進めます。
通常時間に戻る10月最終土曜日の夜は、
寝る前に腕時計や部屋の壁掛け時計の針を1時間戻します。
こうしておくと、翌朝起きた時に「あれ?この時計合ってるんだっけ?今の時間は?」と慌てなくてすみます。
特にサマータイムに変わる時は時間が1時間進むので、時計を合わせておかないと待ち合わせの時間に遅れたり、バスや飛行機に乗り遅れたり・・・と大変なことになってしまいます。